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なでしこジャパン、ワールドカップ優勝おめでとう

GK海堀のセービング

▲GK海堀選手のセービング。決勝のMVPに選ばれた

澤選手

▲ゴールデンブーツを授与される澤選手

感謝のメッセージ

▲"To Our Friends Around the World Thank You for Your Support"

なでしこジャパン

▲世界一! なでしこジャパン。本当に素晴らしい

今回のコラムは、「FIFA女子ワールドカップドイツ2011」でPK戦を制して優勝したなでしこジャパンを取り上げたい。

世界の強豪チームを相手に、小柄なアマチュア選手主体のチームでワールドカップ優勝を成し遂げたことは、世界的にみてサプライズであり、何よりわが国のサッカー史を塗り替える歴史的快挙である。とりわけ各試合の大事な場面で活躍し、大会最優秀選手賞(MVP)、守備的MFながら5得点を挙げて得点王となったキャプテン・澤穂希選手の活躍は特筆すべきものであり、今大会を総括すると澤選手の大会であったといっても過言ではない。

準々決勝開催国ドイツとの試合では、大観衆の完全アウェイの中で延長の末1-0で勝利、準決勝ではスウェーデンに3-1で快勝した。世界ランク1位のアメリカとの決勝では、2度のビハインドを跳ね返してPK戦に持ち込み、3PK1で勝利を収めた。PK戦に入る前、アメリカチームの硬い表情に対し、なでしこジャパンの笑顔を見て、PK戦を制して優勝することを確信した方も多いのではないだろうか。いずれにせよ、全国のサッカーファン、なでしこジャパンを目指す少女たちに大きな感動と夢を与えてくれた。

決勝トーナメントに入ってからのなでしこジャパンの快進撃は、体格やキック力、パススピードなどフィジカル面に勝る欧米の強豪国に対し、豊富な運動量と組織的な連動性、技術の高さ、状況判断の速さでフィジカル面のハンディを補い、ポゼッションサッカーとパスサッカーで対抗したことによる。決勝のように苦しい状況にあっても優勝を目指して最後まで諦めない強い気持ち、その中でもサッカーを楽しむことを忘れないタフな精神力、加えて東日本大震災からの復興を願って奮起した選手たちの強い思いもまた大きな原動力であっただろうし、その姿勢に我々は心を動かされた。

なでしこジャパンに対する海外の評価は、ボールと連動した走るサッカーと前線からの速いチェック、高い技術に裏打ちされた正確なプレーなどを新鮮な驚きをもって賞賛している。女子サッカーにおけるバルセロナであると紹介されているように、世界を魅了する素晴らしいチームであったことは間違いない。 世界中でバルセロナのサッカーが人々を魅了している中、昨年の男子の「2010FIFAワールドカップ南アフリカ」でスペインが、今回の女子ワールドカップで日本が優勝したことによって、これからのサッカーがポゼッションとパスサッカーを主体とするスタイルとなっていけば、世界中で面白いサッカーが増えるのではないだろうか。

また、今大会では、東日本大震災への支援に対する感謝の意を伝えるため、毎試合選手たちが「世界の友人たち、支援をありがとう」と英語で書かれた横断幕を掲げてピッチを一周し、スタンドから温かい拍手が送られた。このスタジアムの光景で、世界中のサッカー仲間が強い絆でつながっていることを再確認した。

日本の女子サッカーは、ワールドカップ出場6大会目で世界タイトルを獲得し、完全に男子のサムライブルーを超えた。その戦いぶりは、小柄な日本人が世界の舞台で戦っていく上で何を目指すべきかという点で示唆に富んでおり、ザックジャパンや今後のJリーグの試合に大きな影響を与えたことは間違いない。特に、「2014FIFAワールドカップブラジル」アジア3次予選を控え、日韓代表のベストメンバーで戦う本日8月10日の「キリンチャレンジカップ2011」では、なでしこジャパンの活躍がサムライブルーに良い刺激を与えるものと期待している。

(2011-08-10)

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